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転職活動で2社からオファーを頂きました
今年半ばにエージェント経由で仕事の紹介があり、2社を受けて結果的に内定を頂くことができたため、振り返りたいと思います。
今回受けたポジションはデータサイエンティストそのものではなく、データサイエンスやAI関連のプロジェクトマネジャーやデータマネジメント系のポジションです。
1社目:全国的に使用されているアプリを提供している会社(E社)
2社目:様々な話題サービスを世に出し、人材輩出企業ともされている会社(T社)
受けてみたモチベーションとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 現職ではデータ分析やAIがコア事業の競争力になるような位置づけではなく、あくまで効率化やチャレンジ領域のような位置づけであるため、データ分析がサービスの競争の源泉になるところでデータ分析した方がよりデータや分析の価値をレバレッジできると考えた
- 現職で先々のキャリアを考えたとき、成長の速度が遅い
- 現職での採用活動も担当しているため、業界内の状況を把握しておきたい
各社の選考プロセス
E社
書類選考⇒直属の上司のシニアマネジャーと同僚となるマネジャーによる一次面接⇒同僚となるマネジャーによる二次面接⇒執行役員最終面接⇒人事面談⇒リファレンスチェック⇒オファー面談
T社
書類選考⇒コーディングテスト・データサイエンス知識問題⇒本部長クラスによる一次面接⇒直属上司の部長による二次面接⇒人事面接⇒オファー面談
運よく、また縁があって2社とも内定を頂くことができた原因を分析してみます。
良かった点
- データサイエンスや機械学習の基礎知識をしっかりと整理して話せるようにしていたこと
- プロジェクトで学んだこと、失敗したこと、自分自身がトライしたことを具体的かつ整理して伝えられるようにしたこと
- コーディングテストやデータサイエンスの知識を問うクイズでは、粘り強くやり切ったことと、kaggleやpythonの基礎的なコードの書き方、そしてgithubの使い方等一連を自己研鑽で押さえられていたこと
- 5~10年先の明確かつ分かりやすいキャリア目標を設定し、逆算して不足している点や具体的な成長ステップを言えたこと
- 現職に対して基本的に大きな不満はないため、ネガティブな転職理由がなく、極論内定もらえなくてもそこまで困らないものの、よりよい環境を求めて応募企業の良さを自分なりに分析して面接に臨めたこと
良かった点以外に課題や反省点についても整理してみます。
- 応募したポジションの深堀や企業調査が不足し、逆質問がネタ切れしがちであった
- 長期的なキャリアゴールについて考えていたものの、それを達成する手段に対する深堀やそこに至るための道筋に対する考察が不足し、アドリブで対応しなければいけない場面があった
詳細な選考内容
ここからは備忘なため、興味のない場合は読み飛ばしてください。
E社の選考内容
データサイエンスや分析案件のプロジェクトマネジャーのポジションで、課題・スコープ定義、要件定義、分析知識、案件管理やステークホルダー調整等が役割として求められているポジションです。
E社一次面接の流れ
- 自己紹介経歴説明
- 転職理由・志望理由の説明
- 現職のポジションのミッションは何か?
- コロナ禍の中でメンバー育成で苦労した点は何か?
- 特徴的な分析案件の概要やそこで得られた知見、そして具体的な機械学習の基礎的な質問(precision, recallの違いと使いどころを問うような内容)
- 経歴の中で消費財の分析をしたことがあるので、消費財と耐久消費財の分析時に気を付けるべきことは?
- 強みは何で、このポジションにどう活きると思うか?
- 将来的にどんなキャリアを目指しているのか?
- 逆質問
E社二次面接の流れ
- 自己紹介経歴説明
- 転職理由・志望理由の説明
- 転職理由で、「データやデータ分析が事業の競争力になる環境」というキーワードに対する深堀。現職ではなぜだめなのか、応募企業だとなぜそれが達成されるのか
- 経験を活かして、どんな分析プロジェクトができるのか?
- 分析プロジェクトで得られた知見を機械学習を使ってどうステークホルダーに説明するか
- 施策実施しに効果を測る為に何を行うべきか?(RCTや検定を問う内容)
- 逆質問
E社役員面接の流れ
- 自己紹介経歴説明
- 転職理由・志望理由の説明
- 背景が物理で、前職がコンサル会社のため、データサイエンスや統計の知識はどこで身に着けたか?
- 中長期的にどうなりたいのか?また、そのためにどんなスキルが現状足りないと思っているのか?
- 逆質問では役員レベルなため、今後の事業の強化ポイントや展開の戦略について聞いた
- さらに、中長期的なゴールに向けて自分が足りないと思っているスキル以外に面接官の観点から必要なものがないか聞いた
T社の選考内容
T社は特徴的で、明示的にポジションを決めず選考過程の中で応募者の指向性と現場のニーズのマッチングを行い、オファーの時点で最終決定するようなものです。ポジションの可能性としては、グループ企業全体のデータマネジメントを担う役割、データサイエンティストの役割、そしてデータエンジニア的な役割でした。
T社一次面接の流れ
- 自己紹介経歴説明
- 転職理由・志望理由の説明
- 印象に残る案件とは?
- その案件で活躍した点とは何か?
- 案件で使用した精度指標は何か、どんなモデルを用いたか、モデルの実装は何か?
- 仕事をする上でこだわりを持っている点は何か?
- 言語化
T社コーディングスキルテスト
T社二次面接の流れ
- 自己紹介経歴説明
- 転職理由・志望理由の説明
- 経歴でのデータ活用コンサルティング経験に関する深堀
- データの活用のためどんなことを意識して、どんな手順を踏むべきか?
- 中長期的なキャリアゴールから逆算して、どんなスキルセットが必要か?
- どんなポジションを経ていけば最終的なキャリアゴールにたどり着けるか?
- 事業のデータ責任者⇒グループ会社のCDO
T社人事面接の流れ
- いつから転職を考え始め、なぜ転職活動を考えているのか
- 40歳までに経営的な立場で事業責任者になりたいという回答に対して、起業ではいけいないのか?
- データを価値化する上で、多くのデータがある企業にいた方が活用できる機会が企業より多い
- ビジネスインパクトとして最も大きなプロジェクトと自分らしさが出せたプロジェクトは何か?
- 意見が対立したようなプロジェクトはあったか?それをどう乗り越えたか?
- 逆質問